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“高知おせっかい協会”がつくる人と人との繋がりと仕掛け
 こんにちは! 防災ガールの美咲です。
 今回は高知県高知市内を中心に活動する、外国人観光客の方のための環境整備を行っている任意団体「高知おせっかい協会」さんにお話を伺いにきました!
 高知県産業振興計画の中で、「高知県に活力を取り戻し、将来に一層の希望を持って暮らせるために、県内の各団体が共通の目的を持って共に取り組めるような総合戦略」として定められている「平成27年度高知市地域アクションプラン」にも採択されているこの任意団体。なぜ彼らの活動が防災に繋がると思ったのか、ぜひ私と「高知おせっかい協会」共同代表を務める町田さんとの会話から見つけ出してみてください!
頼まれなくても世話を焼く人は「オセッカイスト」
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「高知おせっかい協会」……もう名前からインパクトがあって、絶対にお話を伺いたい! と思っていました。
町田
あははは……ありがとうございます!
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なんとなく……何をやっている団体かは名前からもわかりますが(笑)具体的にはどんなことをされているか伺ってもいいですか?
町田
はい! 高知は来年から、外国人旅行者の方が船で何百人という単位でいらっしゃる事が決まっているんです。そこで、私たちは「外国人旅行者へのおせっかい事業」を主にしています。他にも、商店街にあるお店の商品表記の多言語化を「まちかど英訳相談会」として月に1度開催したり。そんな、頼まれなくてもおせっかいをやく「オセッカイスト」の認定事業を行っています。
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オセッカイスト! なんだか、もうすぐにでもなりたくなっちゃう名前ですね(笑)
町田
そうなんです! 今50名のボランティアの方が在籍していて。
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すごいですね! そのオセッカイストのみなさんはどんな方が多いんですか?
月に1度のイベントで商店街の商品表記の他言語化を
町田
実は高知出身ではない方も少なくないんですよ。
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ええ!
町田
旦那さんの移住で一緒に来た奥様や、高知にIターン・Uターンで来た若い方が多いんです。移住や観光に高知県は力を入れているので、けっこう多いんですよ。
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でも……なぜそんな方々が多いんでしょう?
地域の地縁の中に入れない人が繋がる場
町田
実は、高知出身でない方は地域の地縁の中にはいれなくて仲間はずれになっている事が多いんです。社会との接点がなくなって閉じこもってしまったり、スキルが高いけれど社会的に馴染めないという人が多いんですよ。そういう人たちを繋いでいきたいという想いもあります。
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それはとっても大切ですよね。防災ガールでもよく話すんですが、引っ越しが多い家族や、一人暮らしをしている学生・社会人はその地域の「地縁」がないので消防団にも入りにくいし、町のイベントごとにも入りづらい。結局、私もそうですが「自助・共助公助」という防災の大まかな役割分担の中でも、「共助」としての近隣の方々との助け合いが大事な事を知っているし、関わりたいけれど関われないのが今の若者だったりすると思っています。
人と人を繋ぐことが得意な共同代表町田さん
高知県と連携し任意団体という枠を越える
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毎回の活動がメディアで取材されたりと、いっきに認知度も高まっていると思いますが、何かきっかけがあるんでしょうか?
町田
実は、私たちの団体は高知県のアクションプランにも採択していただいていて、高知県の職員の方がとても協力してくださっているんです。
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そうなんですね! やはり任意団体だけでなく、行政や企業と連携していく方が多くの課題解決になったり、前に進みやすいですよね!
町田
はい。高知県行政だけではできないところをやっているというところもあって。法人化をしてもっとチャレンジしていきたいという想いもあるのですが……自分たちで出来る範囲でやっていきたいという想いもあります。
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求められている事、やりたい事、出来る事のバランスですよね。
町田
そこが今の一番の課題です。
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実際に活動している中で、嬉しかった事はありますか?
町田
世界中をまわられている外国人旅行者の方へのアンケートで、どこよりも高知が一番「人」に対する満足度が高かったことですね。
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おおお! すばらしい! 「オセッカイスト」のみなさんの力ですね!
町田
オセッカイストのみなさんにはビブズやネームカードを付けてもらっているので、声をかけやすい仕組みも作っています!
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相談したり、声をかける事が出来る人がいるってやはり安心しますし、困った時にはとても嬉しいですよね。
町田
英語や中国語しか話せない人からすると、高知での津波をはじめ災害時はどこにどう逃げたらいいかわからないので、やはりこういう存在が必要だと思います。
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まさしく。普段は観光に関してのおせっかい。災害発生時は防災や避難に関しての助け合い。やはり平時からの関係性がとても大切だと思いました。
 外国人・観光客向けの防災対策や計画はどこも試行錯誤していると思います。そして最近引っ越してきた人や若者に向けた防災も、なかなか難しい。ひとつの解決策として、当事者をコミュニティにし、声をかけやすい仕組みを「おせっかい」という一つの人の優しさで繋げるというのはとてもすばらしく、全国どこでもマネができる仕組みなのではと思いました。

 こんな風に、防災を主軸としていない団体からも学べる事はたくさん!

 ぜひ、高知に住まれている方は特に、「オセッカイスト」になってみてはいかがでしょうか?


高知おせっかい協会 WEBサイト:
http://www.k-osekkai.com/
オセッカイストの登録はこちらから:
http://www.k-osekkai.com/archives/1044728248.html
Writer:一般社団法人 防災ガール 田中美咲