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甘いもの大好き県は、富山県!

〜北陸と西日本に多い洋菓子店、トップ3は富山県、長崎県、福井県〜

平成28年11月25日
NTTタウンページ株式会社

 NTTタウンページ株式会社(代表取締役社長:岡田 昭彦、本社:東京都港区虎ノ門3-8-8)は、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、自社が運営するタウンページデータベース商品紹介サイト(http://tpdb.jp)では、毎月独自の都道府県ランキングを発表しています。

 もうじき12月!早いところではすでにクリスマスの飾りつけも始まっています。日本では、クリスマスケーキと言えばイチゴと生クリームがたっぷりの丸いケーキを思い浮かべますが、ヨーロッパではそれぞれ伝統的なお菓子を食べるそうです。
 フランスはブッシュ・ド・ノエル、ドイツはシュトレン、オーストリアはクグロフ、イギリスはクリスマスプディング。
 クリスマスは「イエス・キリストの降誕を祝う日」でキリスト教文化圏共通の事象だけに「どこも似ているのでは」と捉えていると、その多様性に驚かされます。
 今月は、どれにしようか迷う時間さえ楽しめる「洋菓子店」のランキングです。

【スイーツブームの始まりは?】

 女性の間で定期的に起こるスイーツブーム。その先駆けは、1990年頃のティラミスだと言われています。当時はバブル時代の後半で、イタ飯ブームの真っ最中。イタリア原産のフレッシュタイプチーズ、マスカルポーネを使った新しい味と食感に酔いしれた方も多いのではないでしょうか。
 ティラミスから始まったスイーツブームは、クリームブリュレ、タピオカ、ナタデココ、マンゴープリン、パンナコッタ、カヌレ、ベルギーワッフルと続き、「おいしい」と評判の店では行列や売り切れが続出しました。そのラインナップはとにかくワールドワイドで、 明日、どの国からどんなスイーツがやって来ても驚きはないでしょう。
 実はこのスイーツブームの原型は、戦国時代かもしれません。ポルトガルからやってきたキリスト教の宣教師は、布教の際にお菓子を配ったと言われており、それまで経験したことの無い甘い味に惹かれて多くの人々が集まったとか。布教を許した織田信長も、宣教師ルイス・フロイスから金平糖を献上されています。フランス王妃マリー・アントワネットの有名なセリフ「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」は、本人が言った記録は無いそうですが、ぜいたくを尽くしたとされる女性だけに、スイーツの持つ文化的側面を明確にしています。スイーツは飢えをしのぐものではなかったのは確かで、心を満たすぜいたく品だからこその美しさや美味しさが追求され続けています。

【迷うほどに、楽しみも広がる!】

 総務省が行なっている家計調査のデータで洋菓子の品目別購入額推移をみると、カステラは横ばい、ケーキはやや減少傾向にあり、逆にシュークリームやタルト、ワッフルなどの他の洋生菓子は2006年あたりから大きく伸びています。
 洋菓子全体の消費額はトータルで増加していて、洋菓子の選択肢が広がっていることがわかります。

<図1>種類別菓子購入額の推移(2000年~2015年)

<図1>種類別菓子購入額の推移(2000年~2015年)

 また、チョコレートはここ数年、右肩上がりとなっています。これは、チョコレートがダイエットに効果があるとか、ポリフェノールが豊富で健康に良いなどの話題から、「甘いもの=身体によくない」というイメージが払拭されたのが大きいでしょうか。
 また、パティシエという言葉はすでに定着していますが、最近はショコラティエというチョコレート専門の職人も注目されています。数あるお菓子の中で、個別にショコラティエが存在するほどチョコレートは繊細で、奥の深いお菓子。
 パティシエ同様に、お菓子を通じて人々を笑顔にする仕事として認知されているのですね。最近ではチョコレート専門店も増え、年に1度のチョコレートの祭典「バレンタインデー」には、今や「自分へのご褒美チョコ」が占める割合が増えているそうです。
 ランドセル製造でおなじみのクラレが毎年行なっている新一年生への「将来就きたい職業」アンケートでは18年もの間、女の子の1位は「ケーキ屋・パン屋」です。親が娘に就かせたい職業でも、「ケーキ屋・パン屋」が2位に。
 参考サイト ⇒ クラレ
 
 後継者不足が問題になりがちな日本で、パティシエは子供達に絶大な支持がある人気の職業なのです。
 これからも、甘い幸せを味わい続けられそうで、ホッとしますね。

【お菓子は文化のバロメーター】

 洋菓子店の登録件数は、この10年で15,640件から13,207件とやや減少傾向に。

<図2>業種分類「菓子店(洋菓子)」の登録件数推移(2007年~2016年)

<図2>業種分類「菓子店(洋菓子)」の登録件数推移(2007年~2016年)

 人口約10万人当たりの登録件数でみると、1位は富山県(16.64件)、2位は長崎県(15.95件)、3位は福井県(11.59件)。
 4位の石川県を含め北陸3県はトップクラスで、人口約10万人当たりの登録件数でみた和菓子店の多さでも富山県8位、石川県2位なことから、和洋を問わず甘党なことがわかります。
 上位は、西日本が占めているのも和菓子と同じです。
  

<図3>人口約10万人当たりの「菓子店(洋菓子)」登録件数による都道府県ランキング(2016年)

<図3>人口約10万人当たりの「菓子店(洋菓子)」登録件数による都道府県ランキング(2016年)

 1位の富山県には不思議な現象が。洋菓子店の多さでは10年もの間、常にトップを争っている状態なのに、総務省家計調査のいろいろな洋菓子購入額を見ても、富山市はほとんど上位には現れないのです。ただ、同じ調査の可処分所得をみると富山市の二人以上の世帯は常に上位で、小遣いの多さでもトップクラス。
 また、冠婚葬祭を始め家族や人付き合いを大切にし、そこにお金を使うという県民性があると考えられます。これらから予測すると、洋菓子店が多いのは自分達で食べるというより、家族への手みやげや贈答品など、食費として計上されない部分で洋菓子を購入することが多いのではないかと考えられます。
 2位の長崎県は、海外への窓口だった歴史からも洋菓子店が多いのは納得の結果。特にカステラ消費量は、1位であるのは当然ながら、全国平均の約6倍も食べているというから驚きです。
 カステラが洋菓子か和菓子かは判断が分かれる所ですが、海外から伝わった印象が最も強い菓子でもあり、最近はフレンチトーストならぬフレンチカステラも人気。カスタードクリームを挟んだ「シースクリーム」という、長崎市周辺のみで販売されている地域独自のケーキもあり、洋菓子文化の奥深さを感じます。


<写真>梅月堂のシースクリーム
 桃やパインをのせたしっとり目のスポンジに優しい甘さのクリームで長崎に里帰りすると必ず食べるという人も多い、地元で愛されている定番のケーキです。
 参考サイト ⇒ http://baigetsudo.com/item/203
 
 また、平戸藩松浦家の城下町として栄えた長崎県平戸市は、出島に先駆けて南蛮貿易の港として発展しました。
 その松浦家には「百菓之図」というお菓子の図巻が伝わっています。
 200年前に当時の藩主 松浦煕(ひろむ)公が町民の為に作った図巻で、100の菓子を絵描き、レシピも添えたものだとか。
 和菓子をはじめ、東南アジアやヨーロッパの影響を受けた菓子も含まれ、そこに描かれたカスドースは今でも郷土菓子として愛され続けています。
 3位の福井県はミスタードーナッツの店舗数でトップ、2012年度のアイスクリーム・シャーベット消費量が2位、羊羹消費量は3位と、和洋問わず甘党なのが明らかに。
 お菓子は、平和と文化のバロメーターだと言われています。かつて、お呼ばれの手みやげにはケーキが定番でしたし、誕生日やクリスマスには大きなホールケーキを家族で切り分けるのが幸せの象徴でした。
 最近は、核家族やそれぞれの好みを尊重するようになったせいか小振りのケーキが増え、ホールケーキも小さめのものが選べるようになっています。
 時代とともに変わる部分はあっても、飽きることなくスイーツブームが生まれ続けるのは、「甘さ」が人々にもたらすものが大きいから。洋菓子店には、これからも味と美しさを極めた「人を笑顔にする文化」の担い手として頑張っていただきたいですね。

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H28広表第651号

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