お好み焼きVSもんじゃ焼き 日本の東西で好みが鮮明に!

~人口10万人当たりの件数で見てみると、お好み焼きは広島県、徳島県、兵庫県。 もんじゃ焼きは東京都、沖縄県、群馬県がトップ3に~

平成27年2月23日
NTTタウンページ株式会社

NTTタウンページ株式会社(代表取締役社長:岡田 昭彦、本社:東京都港区虎ノ門3-8-8)は、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、自社が運営する商品紹介サイト「TPDB.jp」では、毎月独自の都道府県ランキングを発表しています。

お好み焼き

【食文化の違いが店舗数に現れる 】

 南北に長い日本列島。
 情報化時代の現代でも、気候風土が食文化に与える影響はまだまだ大きいと言えるでしょう。その中の代表的な食べ物のひとつがお好み焼き。少なめの水に溶いた小麦粉に好みの具材を入れ、焼き上げてから味付けをします。一方、好みの具材を入れるのは同様ですが、多めの水に溶いた小麦粉に先に味付けをしてから焼き上げるのは、もんじゃ焼き。鉄板で焼くのはどちらも同じですが、地域によって好みも多種多様。
 今月は、食べる人の好みに合わせて楽しめるお好み焼きともんじゃ焼きのランキングです。


ネギたっぷりのネギ焼きや、焼きそば入り、高級海鮮入りなど、幅広いバリエーションで多くの人に支持されるお好み焼きですが、意外なことに店舗数はこの10年で約30%も減少しています。対するもんじゃ焼きは波があるものの、ほぼ変化はありません<図1>。

<図1>「お好み焼き店」「もんじゃ焼き店」の登録件数推移(2005年~2014年)

<図1>「お好み焼き店」「もんじゃ焼き店」の登録件数推移(2005年~2014年)

 地域別に見るとお好み焼き店は東北や沖縄で少なく、対するもんじゃ焼き店は西側であまり見られません。特に九州・四国では1件も無い県が5県もあります。
 ところで、お好み焼きといえば大阪のイメージがありますが、店舗数は人口10万人あたりの件数では、広島県がダントツの1位。その後に徳島県、兵庫県と関西・四国の各県がトップ10に並んでいます。もんじゃ焼きはやはり東京都が堂々の1位、2位沖縄県、3位群馬県と言う結果になりました<図2><図3>。

<図2>人口10万人当たりの「お好み焼店」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)

<図2>人口10万人当たりの「お好み焼店」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)

<図3>人口10万人当たりの「もんじゃ焼店」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)

<図3>人口10万人当たりの「もんじゃ焼店」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)

 また、お好み焼きで好まれる具は全国的に豚がトップで、それ以外は関東ではイカやエビなどの海鮮系と納豆、やまかけなどの変わり種が人気。関西では牛すじやベーコンなどの肉系と、チーズやピザソースで洋風アレンジしたものに人気があります。

【もんじゃ焼きが、東の雄になるためには】

 粉を水で溶いて焼く「粉もん(粉もの)」の歴史は古く、利休が茶菓子として好んでいた「麩の焼き」までさかのぼると言われます。それが明治時代にもんじゃ焼きとなり、その後、壱銭洋食を経てお好み焼きに。お好み焼きよりもんじゃ焼きの方が古いのですね。ただ、お好み焼きが全国で普及しているのに比べると、登録されているお店の数から見ても、もんじゃ焼きはまだ東京の郷土料理という位置づけのようです。その理由として考えられるのは、おやつ、食事、酒のお供になるお好み焼きに対して、もんじゃ焼きは食事としてはボリューム不足の感があること。

 また、焼き上がったものをテイクアウトして電子レンジで温めるだけで食べられるお好み焼きに対して、もんじゃ焼きは火を入れる前の状態でテイクアウトするので自分で焼かなければならないし、土手を作りながら混ぜ合わせるという焼き方が分かりにくい点が普及しにくい理由かもしれません。

 でも、もんじゃ焼きファンからは「だんだん食感が変わっていくのが好き」「自分好みの絶妙のタイミングでおこげを楽しめる」・・と、はまる人も多いのがもんじゃ焼きの魅力。西のお好み焼きのような存在になるためには、なかなかお腹がいっぱいにならないからこそ、ゆっくりと語らいながら食べることでコミュニケーションが深まる喜びをアピールすると良いのではないでしょうか。

【お家パーティーを盛り上げるなら】

 粉もんが家庭でどのくらい浸透しているのかを見てみましょう。
 ホットプレートの家庭での保有率は約80%(1994年以降)で、家でお好み焼きを作る割合とほぼ同じ。お好み焼きは家庭で作るメニューとしても、しっかり定着しているようです。
 お好み焼き、もんじゃ焼き共通の具材はキャベツ。クセが無くて食べやすく、様々な料理に応用できるせいか、キャベツは家庭で重宝される野菜のトップクラスです。野菜の消費量が減っていると言われる中、キャベツの出荷量は上がっていることでもわかりますね<図4>。

<図4>「平成18年~24年産野菜生産出荷統計 キャベツ出荷量の推移」(農林水産省)

<図4>「平成18年~24年産野菜生産出荷統計 キャベツ出荷量の推移」(農林水産省)

 お好み焼き、もんじゃ焼きもキャベツをたっぷりとれますし、肉や海鮮などのタンパク質も好みに合わせて摂取できます。焼きながら食べることで、家族や友達との会話もすすみ、パーティーメニューにも最適です。

 日本記念日協会では、毎月第3土曜日に「オコパー・タコパー(お好み焼きパーティー・たこ焼きパーティー)の日」を制定しているのをご存知ですか。給料日前にあたる第3土曜日というのがミソで、冷蔵庫の残り物を活用すれば庫内の整理にもなるし節約になる上、その残り物から、新しい味の組み合わせを発見する楽しさもあります。ツナやトマト、たくあんなども、ぜひチャレンジしてみてください。

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H26広表第744号
審査14-3182-1