高齢化社会に入り2040年まで年々死亡者が増加 葬儀業界の動向レポート発表

業界は成熟期への転換期を迎え、ゲームチェンジの展開が加速

2017年4月17日
NTTタウンページ株式会社

 NTTタウンページ株式会社(代表取締役社長:岡田 昭彦、本社:東京都港区虎ノ門3-8-8)は、各業界における購買・消費を促進し、当該業界全体の発展のお役に立てるよう、経営者、広報担当者、およびマーケティング担当者を対象として、独自の視点で各業界の現状・動向・課題を分析、解説した「3分読めばわかる 業界動向レポート」を、毎月発信しています。
 第4弾となる今月のテーマは、「葬儀業界」の動向です。

1. 葬儀形態の変遷~葬儀多様化の時代へ

 会社で訃報連絡が届きますが、最近、身内だけで行う家族葬が増えています。しかし、以前は参列者が100人を超える葬儀が多く見られました。
 葬儀形態の変遷を見てみると(図1)、家族関係や近隣関係、死生観という要素で変化していることがわかります。
 1960~1980年代は、家族や近隣関係者が死者をあの世に送るという考えのもと、祭壇を中心とした自宅葬が多く、葬祭業界では華やかな祭壇、厳かな霊柩車等競争が激しくなり、葬儀料金も高騰していました。
 その後、1990年代に入り、核家族化や近隣とのお付き合いの希薄化、マンション住まいの増加により、自宅から会館での葬儀に移り始め、葬儀自体を葬儀社が仕切ることが増え、会館の開設・確保が業界で重要になりました。
 それが、2000年代に入ると、葬儀のあり方に大きな変化が現れました。厳かな告別式から近親者による死者とのお別れを大切にするという考えに変わり、家族葬が徐々に増え始め、葬儀社もご遺体処置(エンゼルケア/エンバーミング)、ご遺族のサポート(グリーフサポート)といったソフト面でのニーズに対応し始めました。
 そして、2010年代にはこの家族葬の流れがさらに加速する一方で、故人の生前の趣味やこれまでのご家族との関わりなどを棺や映像を使い、故人を偲ぶ演出型葬儀も行われ、葬儀多様化の時代を迎えているようにも思います。このような2極化の流れはさらに加速していくものと考えられます。

図1:葬儀形態の変換

図1:葬儀形態の変換

2. 葬儀競争の時代に

 上記のように生活者のニーズ変化、高齢化社会に入り2040年まで年々死亡者が増加する(図2)背景から、現在、葬儀業界へ参入する企業も増えてきています。しかし、業界自体は安定しているわけではありません。
 特定サービス産業実態調査から葬祭業の売上推移を見てみると(図3)、年々死亡者数が増加しているが、葬儀の小規模化、弔問客の減少等葬儀の低価格化が進んだのか、年々減少傾向にあります。

図2:死亡者数の推移

図2:死亡者数の推移

詳細は以下サイトにてご覧ください。
「3分読めばわかる 最新業界動向」サイト(※1)
URL:http://www.ntt-tp.co.jp/lab/gyoukai/
(※1)「3分読めばわかる 最新業界動向」サイトのご利用は無料です。ただし、インターネット接続にかかる回線・プロバイダーなどの契約および料金が別途必要です。

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H28広表第1104号