~人口10万人当たりの件数で、トップ3はゴルフ場が栃木県、山梨県、岐阜県。 ゴルフ練習場は栃木県、山口県、茨城県で、栃木県がダブル受賞~
平成27年4月24日
NTTタウンページ株式会社
NTTタウンページ株式会社(代表取締役社長:岡田 昭彦、本社:東京都港区虎ノ門3-8-8)は、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、自社が運営する商品紹介サイト「TPDB.jp」では、毎月独自の都道府県ランキングを発表しています。
紳士のスポーツとして知られるゴルフ
その発祥はイギリスともオランダとも中国とも言われています。
日本にゴルフがもたらされたのは明治時代の1901年で、英国人貿易商が兵庫県六甲山中に4ホールのコースを造ったことがはじまりだとか。
2年後には9ホールのコースとなり、日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンしました。その後、経済成長とともに全国に広まり、ゴルフ場の数はアメリカに次いで日本が世界第2位*1、全世界のゴルフ場約35,000件のうち、約7%を占めるまでに発展しています。
今月のランキングは、ゴルフ場とゴルフ練習場です。
*1参照サイト・・・関東ゴルフ会員権取引業協同組合加盟
【ゴルフは贅沢なスポーツ?】
ゴルフというと、接待によく使われたことから、お金がかかる贅沢なスポーツというイメージが定着しています。実際に、バブル期のプレーフィーは3万円とも5万円とも言われていたので、当時のイメージとしては妥当なものでしょう。
ところがバブル崩壊後に市場規模はピーク時の半分以下に縮小しましたが、若者からは未だに「お金がかかるおじさんのスポーツ」と思われているフシも。でも、プレーフィーは大分下がっていて、場所によっては、ランチも付いて、かなり手頃な価格で楽しめるようなクラブも有るようです。「二十数万坪の広大な自然を1日に200名程度で占有し、5〜6時間かけて楽しむ」という意味では、やはり他の追随を許さない贅沢なスポーツであることは疑いありません。
人口10万人当たりで見ますと、ゴルフ場が多いのは1位が栃木県(8.58件)、2位が山梨県(6.34件)、3位が岐阜県(5.97件)<図1>。
<図1>人口10万人当たりの「ゴルフ場」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)
ゴルフ練習場は1位栃木県(4.27件)、2位山口県(3.84件)、3位茨城県(3.64件)です<図2>。
<図2>人口10万人当たりの「ゴルフ練習場」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)
どちらも人口の多い首都圏の近隣県での営業が多いようです。
栃木県は、世界遺産の日光や鬼怒川温泉を始めとする沢山の温泉に那須高原や日光江戸村など、ゴルフ以外の観光も充実。果物狩り農園や足利フラワーパークもあり、東京近郊の人から見るとゴルフプラスαで楽しめるのが魅力です。
また、ゴルフ場で5位に北海道、9位に宮崎県、11位に沖縄県が入っているのを見ると、やはりリゾートゴルフの需要は根強いのが分かります。ただ、ゴルフ場、練習場どちらも全体の総数は、景気のあおりを受けてか、ゆるやかに減少していますが・・・<図3>。
<図3>「ゴルフ場」「ゴルフ練習場」の登録件数推移
【他のスポーツには見られない独特の魅力とは】
経費節減の影響で接待ゴルフが減少したせいか、ゴルフ場来場者数は1992年をピークに激減しましたが、近年ゆるやかながらも上昇してきました。社用族の抜けた穴を補っているのが、学生時代の仲間や会社の同僚、気のあったもの同士で、夫婦で、リタイア後の健康管理にと、新たなメンバーによる趣味としてのゴルファーです。
ゴルフの魅力は、自然の中でゆったりした気分で仲間同士で競い合えること。実際、首都圏の近隣にゴルフ場が多いのは、都心から近いのに自然が沢山残っているからでしょう。「自然に遊んでもらう」という贅沢さと、計算されたコース設定で体力だけでなく、精神力も知力も総動員して取り組めるのがゴルフの醍醐味。しかも、女性でも高齢者でも初心者でも、一緒に競い合える「ハンデ」というフェアなシステムが勝負の行方を面白くしてくれます。
いつ、誰が始めても無理せずに楽しめて、長く続けられるゴルフ。年齢に関係なく、趣味と健康促進をかねて始める人も多いようです。
<図4>「ゴルフ場と述べ利用者数の推移」
【ゴルフブーム再燃のきざしが!】
2014年のレジャー白書によると、11年ぶりに余暇市場が増大しているとか。
特に、ゴルフ用品は2年連続での増加です。この数年、若い女性向けの雑誌にゴルフ特集が組まれることもたびたびで、「ゴルフ女子」という言葉もできるほどゴルフを楽しむ女性が増えているようですね。
そして用品といえば、兵庫県の市川町は「国産アイアンヘッド発祥の地*2」として知られています。
昭和初期にアイアンヘッドの製造を依頼された市川町の鍛冶工 森田清太郎さん*2が、刀鍛冶の技術を応用して国産初のアイアンヘッドを完成させました。打球感の柔らかさや角度の微調整ができることから、世界でも高く評価されています。日本のゴルフ発祥の地でもある兵庫県で、ゴルファーから愛され続けているクラブが作られていることに、不思議な縁を感じます。
*2参照サイト…兵庫県市川町商工会
来年のリオデジャネイロオリンピックでは、112年ぶりにゴルフが競技に復活するのもゴルフファンには嬉しい話題。5年後の東京オリンピックでは、霞ヶ関カンツリー倶楽部がゴルフ競技の会場に決定しています。男女とも強化選手が発表され、日本で日本製のクラブを使った日本人メダリストが見られるかもしれませんね。
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H26広表第910号
審査15-0161-1